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another morning

生きるように、綴ること。綴るように、生きること。

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30歳になったら

この曲を聞き終わったら
死んでもいいかなぁ
「充分たのしんだので」って
泣いてもいいかなぁ

明日になったら
死んでもいいかなぁ
「一晩よく考えましたが」って
書いてもいいかなぁ

日曜日の夜には
死んでもいいかなぁ
お部屋も片付けたので
許してくれるかな

春風が吹いたら
死んでもいいかなぁ
旅立ちの季節にのれば
目だたないかな

30歳になったら
死んでもいいかなぁ
がんばったよね
もういいよねって
言えるのかなぁ

ゴールが見えていれば
走りやすいね

リタイアしたい気分だけど
そんなのは不誠実だって
アスリートたちは言う

この曲を聞き終わるまで
明日になるまで
日曜日の夜まで
春が来るまで
30歳になるまでは


まだ、進め。




********************
修正。

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マイ・ヒーロー

君が僕の願いを拾ってくれたね。
もっと楽しく、もっといろんな景色を。
願うばっかりで力のないぼくと、しずかに立っているきみと。

「こんなことがしたいんだ」
「いいよ」

有頂天でさまよう、折り重なる緑の森と宝石みたいな花。
磨かれた空、髪をさらう風、大地の胎動。
美しいものぜんぶ、楽しいものぜんぶ見たい。
見たい。

「次はここへ行きたいんだ」
「いいよ」

ガイドブックと首っ引きで探す新しい希望。
願いをあげられなくなったらきみはどこかに行ってしまうかな。
追いかける足もなく裾を握って。

少し疲れたな。きみはなにがしたいの?
いつもありがとう。
次はどこへいこうか。つごうは大丈夫?

「いいよ」

いつしか順番は逆になってきみに叶えてもらうための願いを必死に考える。
どんな願いでもひろってくれるけれど、最大最後のそれだけは告げない。

願いばっかりで力のないぼくと、しずかに立ってるきみ。
きみの手をとってぼくは走り出す。
「逆方向だよ」
どれだけきみの心に近づけるかな。
ぼくがいなくなったら少しは覚えててくれるかな。
ぼくは走る。

マイ、ヒーロー。

どうか。そばにいて。




==================================================

あとがき:実験!実験!!

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ある幸福についての会話



プラスチック越しの温度に安堵して舌で触れては火傷するコーヒー




「オレの人生、全部そんな感じなんだ。かけてるメガネ必死で探しちゃうような」
「青い鳥、だね」




「もっとこう、きらきらしてるもんだと思ってた、幸せって」
「とんでもない、幸せは苔の色です、あと土と、朽木の色」
「墓標みたいだね」
「正しく、その通り!」




「だったら幸せじゃないほうが幸せかも」
「逆にね」「うん、逆に」
「だったら俺はふしあわせなのか、青い鳥だから」
「幸せで、結果としてふしあわせなんて、ふしあわせね」




「青い鳥だっけ。そもそものはじまりは」
「メガネかな」
「そうか。じゃ、乾杯」
「乾杯。・・何に?」
「メガネに」
「メガネに?」
「それから今、そこにあるシアワセに」




香気立つれもんの輪切り色変える紅茶と君と青空と午後




そぐわないフチの分厚いマグカップ君はコーヒーわたしは紅茶

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いすとりゲーム

強さについて考えました
黄色いぼうしをかぶっていたころ
教わったことには
それは押しのけて座ることだと
すると わたしは弱いもの
いつだって負けて笑われて
ばつゲームの毎日です

思えばそもそものはじまりに
天使が並べた椅子の円から
はじきだされて落ちました
泣いても泣いても戻れなかった
ばつゲームの毎日です

勝者の誇りにかがやいて
輪の中の彼らは笑います
外側でなにが起こるかというと
負けた者どうしまた別の輪をつくる
少し疲れた目をして
そしてゲームは続きます

椅子の数を減らしていく
名も知らない大きな人よ
全身全霊で憎みます

全員分の椅子があれば
輪の数は一つ
わたしたちはみな
大きなひとつなぎの円だったろうに

教室の椅子あのこと同じ班楽ちんな委員会かわいい制服人気の学部コネの
あるゼミ大会社あの人の隣プロジェクトメンバー公団住宅治安のよい町豊か
な自治体平和な国幸福な世界


椅子をとりあげる大きな人よ
あれよりこれが良いとか
この人よりあの人とか
どうして価値に違いがあるのか


大きなしずかな一つの輪に
わたしはほんとうに入りたかった


強さについて考えました
椅子の数が足りないとき
誰かに場所を譲ることを
笑ってばつゲームを受けることを
最初から輪の外で立っていることを

しかし

勝者たちが
そしてまた敗者たちが
非難する

――「なんていう興ざめな!」


強さについて考えましょう
もう一度よく考えましょう
押しのけられはじかれても
新しい輪をつくることを
押しのけて毒づかれても
居場所を得ようとすることを
散らばった椅子を
何度でも並べることを


それがじっさい強さかどうか
本当は良くわかりません
(ましてや正しいかどうかなど)
それでもひとつ確かなこと

それがこの
黄色いぼうしのころに習った
いすとりゲームの楽しみかたです

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不眠

じぶんの熱でじぶんが
あたためられない
めいめつする緑の
ランプ、だれかが
わたしの世界に電波攻撃をしかけている

金魚の回転をかぞえる
あおむけに8642回 まわって

自殺した女の子を
だれもが羨んでいるが、飛び立つ
勇気はないのだ
ろうで固めた鳥の羽…

コウと読む漢字を数える
幸がほしい功がほしい考がほしい光が

ひとごろしの男の子に
だれもが憤るが、あのこも
わたしの子よと宇宙は言った
2時を過ぎても訪れない砂嵐!

青ざめた首相がなぜか
じぶんの顔をしていて
にやけたコメンテーター
あれはあいつだあいつだあいつだあいつ
改造エンジンの爆音
迷惑メールを受信した
くびわが七色にひかっている

じぶんの熱でじぶんが
あたためられない
現実にひっかかったブランケット
青い時刻が近づいて
世界はただ冷えていく

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プロフィール

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かるら
自己紹介:
秋山生糸/かるら。1985年生まれ。女性。ブログを通じていろいろな方々と交流していきたいと思っていますので、コメントなどぜひお気軽に残していってください。
2013年12月より短歌1日10首目指して更新中です。

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