another morning
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生きるように、綴ること。綴るように、生きること。
ja
2016-06-19T14:36:00+09:00
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短歌ドリル -アサーティブ-
1. 受け取った一秒あとに手放しているなるたけやわらかな手で
2. エルニーニョ現象による猛暑日に亡くなる人の迎えを思う
3. 朝夕にたっぷりの水受け止めてあなたの庭のトマトうつくし
4. 笑うときわずかに見える犬歯たちそのお似合いの闘争の果て
5. 呼ぶひとの数の名前を持つことは誰でもない...
2. エルニーニョ現象による猛暑日に亡くなる人の迎えを思う
3. 朝夕にたっぷりの水受け止めてあなたの庭のトマトうつくし
4. 笑うときわずかに見える犬歯たちそのお似合いの闘争の果て
5. 呼ぶひとの数の名前を持つことは誰でもないのと同じこと
6. 殺すこと倒すっていうやさしさに僕らの夏はおおわれていた
7. アサーティブ・コミュニケーションふわふわの剣で切りひらいてく道行き
8. メモリ使用率に関する警告をスワイプしてる他人事じゃない
9. 仲の良い家族をやめて夜中じゅう千切りにする丸ごとキャベツ
10. ダンジョンで会う骸骨はだいたいが大腿骨を武器にしている
11. バッテリー残量僅か何回か叫んだものの今は黙せり
12. ポストから出前のチラシすべり出て地球住民として嬉しい
13. 牛乳をぶら下げてのぼる坂道で旅したがりの夕日に会った
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最近のツイッターに投稿したもの。]]>
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2016-06-19T14:36:00+09:00
かるら・秋山生糸
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かるら・秋山生糸
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短歌ドリル ー氷に乗ってー
1. 晴れの日に氷に乗って行ったまま戻ってこない白くまの傘
2. 綾鷹とココアが好きというひとに売る一匙の氷河湖のみず
3. 雨が降るあめがふるって狼は言いたいだけで遠吠えになる
4. 傷口に滲みだした水わたしもう自分のこと僕っていわない
5. 死火山になってるだろうあの窓に逃がした鳥が戻る...
2. 綾鷹とココアが好きというひとに売る一匙の氷河湖のみず
3. 雨が降るあめがふるって狼は言いたいだけで遠吠えになる
4. 傷口に滲みだした水わたしもう自分のこと僕っていわない
5. 死火山になってるだろうあの窓に逃がした鳥が戻るころには
6. 氷河期よ至れもう一度だけきみと背中合わせに眠る夜のため
7. なまぬるい自我が芽生えて自販機を逃げたコーラを捕まえて飲む
8. さっきまで波間のクラゲだったけどあした免許の更新に行く
9. 死んでいく星の最後のひかり降る割れた看板だらけの街へ
10. 雨傘をなくしてしまいちるちると明日は待ちに待った終末
11. 裏通りのバー「人間関係」が喫茶「焼け野原」になってる
12. 飛行機でゆく距離よりはもう広くなることのないぼくの世界は
13. もう寝ちゃえ黒いけものに追われても次の日の出は4時20分
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広告が出っぱなしになっていた…。]]>
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2016-06-11T10:53:21+09:00
かるら・秋山生糸
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あなたの幸せを願う
みずびたしのパンケーキみたいに
あるいは冷めたポップオーバーみたいに
笑っているだろうか
流木みたいな手触りの
どこに救いがあるのか、ただ、
内と外の、
水の記憶が呼応して
ひとりだろうか
星のことをおぼえていますか
飛行士のメガネのことは
まだ立たなくていい
よく触れてみるといい
ごつごつの、ざ...
あるいは冷めたポップオーバーみたいに
笑っているだろうか
流木みたいな手触りの
どこに救いがあるのか、ただ、
内と外の、
水の記憶が呼応して
ひとりだろうか
星のことをおぼえていますか
飛行士のメガネのことは
まだ立たなくていい
よく触れてみるといい
ごつごつの、ざらざらの、湿った、
手のひらに乗せた、かえるの心臓のような、
肯定。
空なんてものが
光なんてものが
意味を持つまで
少し眠って、
グリーンに染められたチェリーのように
チョコレートスプレーのように
ときを待っている
あなたの再起を願う
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詩
2015-12-22T01:42:09+09:00
かるら・秋山生糸
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短歌ドリル -IKEA-
1. できの悪い夕焼けだから僕たちは自分を選ぶものとして立つ
2. 夕陽にも優等生があるみたいとげの鋭いきゅうりと帰る
3. 血なまぐさい夢を乗っけて零戦は飛んだろうそれほど重くない
4. 風船で言葉をひとつ飛ばしたらたちまち雨になってしまった
5. 今日着ける時計を選ぶように、でも君は私を...
2. 夕陽にも優等生があるみたいとげの鋭いきゅうりと帰る
3. 血なまぐさい夢を乗っけて零戦は飛んだろうそれほど重くない
4. 風船で言葉をひとつ飛ばしたらたちまち雨になってしまった
5. 今日着ける時計を選ぶように、でも君は私を好きって言った
6. つま先が痛くなるってわかってて選んでしまう銀のパンプス
7. 天井に小蜘蛛の巣あり3グラムぶんあたたかい冬眠をする(お題「天井」)
8. 遊園地みたいね、ただの恋人とIKEAで選ぶ灰色のソファ(お題「選」)
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うたの日とうたの日の副産物。]]>
短歌
2015-12-05T15:17:54+09:00
かるら・秋山生糸
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短歌ドリル ―スヌード―
1. スヌードをメビウスの輪のように巻く巻いたわたしはどこへ行くのか(お題「謎」)
2. 五十音すべてナイフとなるようだ誰かわたしをつかまえてくれ(お題「凶器」)
3. 自分から異物になっていたのかよガーゼの瓶を開ける手を見る(お題「瓶」)
4. もうすぐに今は昔のものがたり蛍光灯がまばたきを...
2. 五十音すべてナイフとなるようだ誰かわたしをつかまえてくれ(お題「凶器」)
3. 自分から異物になっていたのかよガーゼの瓶を開ける手を見る(お題「瓶」)
4. もうすぐに今は昔のものがたり蛍光灯がまばたきをする(お題「昔」)
5. おやすみのスが木星についた頃ようやくぬくくなったつま先
6. 元気だよ頑張ってるよ遠くまで来たよ悔しがる顔が見たいよ
7. 時々はわたしを思い出してよねそして、いやぁな顔をしてよね
8.星に呼び掛けているのか懸命にかがやきすぎる町の灯りは(お題「命」)
9. あったかい肩にもたれて眠るうちハッピーエンドに至った映画(お題「つまらない」)
10. もうじきに夕日は海に溶けきって船よわたしを目指して帰れ(お題「船」)
11. 新聞のテレビ欄だけ見てたのがなんにも見なくなって秋晴れ(お題「テレビ」)
12. 母に会えばいつも決まった受けこたえ南瓜と茄子のあれが食べたい(お題「かぼちゃ」)
13. 今日も良く戦いました沈むようにジェラートピケに包まれて寝る(お題「パジャマ」)
14. 太陽がぎらぎら照らす崖ぎわに立ってる、これから飛ぶから見てて(お題「ぎりぎり」)
15. 言論は火花であった 今はただ夜じゅう吠えている輪転機(お題「輪」)
16. 人びとはみな流体に憧れていっせいに渡り出す青信号(お題「信号」)
17. だから君、近づいてくる台風をぜんぶわたしの名前で呼ぶな(お題「嵐」)
18. 笹の葉の青いとこだけ食みながらもぐもぐ揺れるパンダのまつげ(お題「中国」)
19. 放課後の音楽室のあえいおう半音ごとに空に近づく(お題「声」)
20. 歩道のすみに落っことされて潰れてもアイ、スクリーム、これがあたしだ(お題「叫」)
21. 異動者のオフィスの机磨きおりやがて九月の月の明るさ
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最近のツイートとうたの日の整理。]]>
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2015-11-28T01:57:37+09:00
かるら・秋山生糸
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短歌ドリル ―笛―
1. ほんとうは笛に生まれてきたかったせめて毎朝牛乳を飲む
2. 経理部でわたしひとりが切り株に掛けてイチョウの葉を数えてる(お題「席」)
3. 見渡した窓の明かりをぷちぷちと一つまたひとつ潰してみたし(お題「窓」)
4. ごめんねを言えないでいる君の目に首長竜が浮上している(お題「首」)
...
2. 経理部でわたしひとりが切り株に掛けてイチョウの葉を数えてる(お題「席」)
3. 見渡した窓の明かりをぷちぷちと一つまたひとつ潰してみたし(お題「窓」)
4. ごめんねを言えないでいる君の目に首長竜が浮上している(お題「首」)
5. 冬のこと手触りのよい記憶だけウールマークのように永遠(お題「毛糸」)
6. 大晦日からはみ出したドラえもん未来で会おうねと手を振って(お題「藤子不二雄」)
7. 飲みすぎたなぁハロウィンの翌朝の渋谷の道のような身体だ(お題「道」)
8. 紺色の上着をかしてあげるから帰ろう、いちばん星が光った(お題「紺」)
9. 不器用なイルカもやがて跳ぶことを覚えてただのイルカになった(お題「イルカ」)
10. 青色のクーピーばかりいつだって短くさせる世界が好きだ(お題「短」)
11. 今朝、夢のなかで守ってくれた人を夫にすると決めて木枯らし(お題「結婚」)
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うたの日のものを中心に。]]>
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2015-11-28T01:34:49+09:00
かるら・秋山生糸
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短歌ドリル ―かぶと虫―
1. はかり売りできる心がもうなくて左胸で抱く天竺ねずみ
2. 宇宙とは加速していく暗闇の広がりのこと、さよならカエル
3. 死ぬまえに訪ねる森を決めながら水をはらないバスタブのなか
4. 博士それはかぶと虫です、博士あなたが恋したものはかぶと虫です
5. キラーT細胞っていうしわかってた二...
2. 宇宙とは加速していく暗闇の広がりのこと、さよならカエル
3. 死ぬまえに訪ねる森を決めながら水をはらないバスタブのなか
4. 博士それはかぶと虫です、博士あなたが恋したものはかぶと虫です
5. キラーT細胞っていうしわかってた二分の一は有罪だった
6. 何もかも憎いんだろうきらきらと白血球が討ち死にをする
7. 花びらが地面に描くまぼろしの桜のかたち 君に恋した
8. 白シャツにためされている四月、朝食べたトーストぶんの確かさ
9. パンジーの花やわらかくあのこともそのあとの戦争も知らない
10. 春色のパンダのマーチ 新しい街でせいいっぱい生きていけ
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久々に。1.はお花見歌会で出した歌の別バージョン。]]>
短歌
2015-04-07T00:07:18+09:00
かるら・秋山生糸
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短歌ドリル ―廃墟の香り―
1. 毒のある言葉ひとかけ きっとこの白雪姫は目を覚まさない (お題「姫」)
2. 金色の小石ならべて夕まぐれあの一言の正誤をしらべ (お題「誤」)
3. ヒーローとして旅立った少年が誰かの最終ボスになる道 (お題「ヒーロー」)
4. 行く年と来る年があり行く年が行ったその先のことを知りたい
...
2. 金色の小石ならべて夕まぐれあの一言の正誤をしらべ (お題「誤」)
3. ヒーローとして旅立った少年が誰かの最終ボスになる道 (お題「ヒーロー」)
4. 行く年と来る年があり行く年が行ったその先のことを知りたい
5. 人間でよかった捨てられるときに最大級に泣き叫べるし
6. 父さんとすすったカップヌードルのカレー味だけ あのスキー場 (お題「スキー」)
7. とろとろ歩きやがってと毒づいて気付けばひとりぼっち 早足
8. バスタブを隅まで磨く 明日こそわたしはわたしになれますように (お題「祈り」)
9. いちばんめの引き出し軽くノックしてよい一年でありますように (#よい一年でありますように短歌 で投稿)
10. かじかんだ指にぬるま湯ひりひりとそういうことだ泣いてしまった
11. 一週間ぶりに帰ったアパートはすでに廃墟の香りし始め
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最近のもの。11首。
かつて人魚だった泡を抱きしめて今日も響いています海鳴り]]>
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2015-01-08T00:45:54+09:00
かるら・秋山生糸
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短歌ドリル ―いちごアイス―
1. われわれは太陽の子ださよならの前には丸くなって手を打つ
2. The World is difficult ―明け方に帰るところをなくした森だ
3. 心臓に黒いダーツを突き立ててその持ち主を探す道行き
4. 母親が嫌いと言った香水をお守りにして暮らしています
5. よろこびと思って抱い...
2. The World is difficult ―明け方に帰るところをなくした森だ
3. 心臓に黒いダーツを突き立ててその持ち主を探す道行き
4. 母親が嫌いと言った香水をお守りにして暮らしています
5. よろこびと思って抱いてほしいので吐くまで浸かるミルクのお風呂
6. 特定の受信メールに返信を書くまでの間にあるわだかまり
7. 恋人と呼べないひととキスをしたその唇で吹くシャボン玉
8. 冬のない島へ あらゆる感情がハイビスカスの色で咲く島へ
9. 誘蛾灯、わたしのほうを見ていないときのあなたがいっとう好きだ
10. 灰色の胎児を宿す夢でした歩道の上のガムの跡たち
11. 夢のなかで笑う女がいるときはそれは悪夢だ 夕焼け小焼け
12. 循環参照と向き合う休日のオフィスの窓の果てのない青
13. 覚えてる?青いニットを取りだしてリゲイン飲んで会いにいきます
14. いつの日かわたしも向かう 昭和生まれの百円が皆消えてく穴に
15. 幸せな野原で牛が一つ鳴きムー大陸は海に沈んだ (題詠「牛」)
16. 読みさしの本を閉じたる黄昏のからだのうろに響く砲声 (題詠「本」)
17. 新雪にいちごアイスを埋めておく(春になってもきみとふたりで) (題詠「冷蔵庫」改作)
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17首。最近作ったもの。]]>
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2014-12-21T23:56:06+09:00
かるら・秋山生糸
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かるら・秋山生糸
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短歌ドリル ―孤独フリーク―
1. ざらざらの舌で自分に触っては傷ついているけだものだった
2. 金銀のうろこを羽に貼りつけて飛べなくなったりゅうのおはなし
3. カーテンの隙間から空 じんろうの人の部分が肌荒れをする
4. なめらかな波のまにまに浮き沈み君の人魚は赤身でしたか
5. 夏になれば天井に咲く花々と26℃に定...
2. 金銀のうろこを羽に貼りつけて飛べなくなったりゅうのおはなし
3. カーテンの隙間から空 じんろうの人の部分が肌荒れをする
4. なめらかな波のまにまに浮き沈み君の人魚は赤身でしたか
5. 夏になれば天井に咲く花々と26℃に定めた暮らし
6. 共用部分にヤモリが住み着いて5階東の部屋のしんじつ
7. 新しい猫草おいて待ち受ける春風 インターフォンが鳴ってる
8. 改札に君待つ顔でたたずんで機械にんげん人間きかい
9. いくばくか鈍みを増したあごつきで今もおまえは孤独フリーク
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9首。今日は1日で9首!]]>
短歌
2014-11-22T00:15:12+09:00
かるら・秋山生糸
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