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another morning

生きるように、綴ること。綴るように、生きること。

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短歌ドリル -IKEA-

1. できの悪い夕焼けだから僕たちは自分を選ぶものとして立つ

2. 夕陽にも優等生があるみたいとげの鋭いきゅうりと帰る

3. 血なまぐさい夢を乗っけて零戦は飛んだろうそれほど重くない

4. 風船で言葉をひとつ飛ばしたらたちまち雨になってしまった

5. 今日着ける時計を選ぶように、でも君は私を好きって言った

6. つま先が痛くなるってわかってて選んでしまう銀のパンプス

7. 天井に小蜘蛛の巣あり3グラムぶんあたたかい冬眠をする(お題「天井」)

8. 遊園地みたいね、ただの恋人とIKEAで選ぶ灰色のソファ(お題「選」)

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うたの日とうたの日の副産物。

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短歌ドリル ―かぶと虫―

1. はかり売りできる心がもうなくて左胸で抱く天竺ねずみ

2. 宇宙とは加速していく暗闇の広がりのこと、さよならカエル

3. 死ぬまえに訪ねる森を決めながら水をはらないバスタブのなか

4. 博士それはかぶと虫です、博士あなたが恋したものはかぶと虫です

5. キラーT細胞っていうしわかってた二分の一は有罪だった

6. 何もかも憎いんだろうきらきらと白血球が討ち死にをする

7. 花びらが地面に描くまぼろしの桜のかたち 君に恋した

8. 白シャツにためされている四月、朝食べたトーストぶんの確かさ

9. パンジーの花やわらかくあのこともそのあとの戦争も知らない

10. 春色のパンダのマーチ 新しい街でせいいっぱい生きていけ

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久々に。1.はお花見歌会で出した歌の別バージョン。

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短歌ドリル ―孤独フリーク―

1. ざらざらの舌で自分に触っては傷ついているけだものだった

2. 金銀のうろこを羽に貼りつけて飛べなくなったりゅうのおはなし

3. カーテンの隙間から空 じんろうの人の部分が肌荒れをする

4. なめらかな波のまにまに浮き沈み君の人魚は赤身でしたか

5. 夏になれば天井に咲く花々と26℃に定めた暮らし

6. 共用部分にヤモリが住み着いて5階東の部屋のしんじつ

7. 新しい猫草おいて待ち受ける春風 インターフォンが鳴ってる

8. 改札に君待つ顔でたたずんで機械にんげん人間きかい

9. いくばくか鈍みを増したあごつきで今もおまえは孤独フリーク

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9首。今日は1日で9首!

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短歌ドリル ―改札―

1. Give, and give, and give, and give 叫びつづけた黒いジーパン

2. 冷静に伝えられたら完璧だったのにまたも泣いてしまった

3. 世界ごと砕けるような音でした 自分で投げたお茶碗が割れ(うたの人10月『瞬間』)

4. 十月は去りゆくものの優しさでわたしの肩を抱く陽のひかり

5. 8割はおんなじものでできている心が響きあえない不思議 (うたの日10/24『不思議』)

6. 心臓の真横あたりに迷いなくきみを示した冬のベクトル

7. おざなりにタッチしていく改札の残高表示にLOVE!と出てたよ

8. マフラーの毛玉ばっかり目に付くねおんなじ星でこんなに遠く

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8首。3はうたの人で2席頂きました。

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短歌ドリル ―ガトーショコラ―

1. 原動機付のこころが必要だ立って着替えて歩き出すまで

2. 夢みたいな写真を撮りに行きましょうロリポップばら撒かれた野原

3. 神さまがまあるい指でこね出した原型(アーキタイプ)よ 目くばせをして

4. 三人でガトーショコラを食べたよね二度と見つからない喫茶店

5. 負けないでほしいよ日曜の午後のマツヤギンザの前の吉野家

6. 努力という字を見るだけで疲れてく甘いピンクのラブミーベゴニア

7. 用意するものはボウルと冷蔵庫それとずっしり重い猫です

8. 肩口にファンデーションがつかぬよう先にひとりで泣いておくから

9. コンペイトウくらい突起が欲しかった少し欠けてても良いように

10. 会社など行かなくていいからもっとコンペイトウを吐き出しなさい

11. 九月から山手線はメビウスの輪になったのに 会いにゆくとか

12. ヒロシって呼ばれるほうの青木氏を眩しげに見ている青木さん

13. 原発のある未来ない未来ただ虹を宿した空のしずけさ   (再掲)

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12首。1と13は歌会たかまがはら10月号の番組に出せなかったけど
気になった歌に取り上げて頂きました。

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プロフィール

HN:
かるら
自己紹介:
秋山生糸/かるら。1985年生まれ。女性。ブログを通じていろいろな方々と交流していきたいと思っていますので、コメントなどぜひお気軽に残していってください。
2013年12月より短歌1日10首目指して更新中です。

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