短歌ドリル ―さよなら、りりこ―

ポップコーンを一粒そっと鉢植えにうずめるようにりりこのことを

　　ひなたみず徐々にぬるんでゆくあたり りりこはずっと町を見ていた


　　　　旅にいくなら連れてってキャラものの時計をつけるような気持ちで

　　　やさしさは光と水のようでした いつか大きな椰子になろう、と

噴水の下はいつでも湿ってて涼しいすみか　おしゃべりしよう？


　　　（のぞまれる場所それほどでもない場所）りりこはついていっていいかな



　愛されること　必要とされること　孤独の貌は見たくなかった



　　　　　　間違えた箇所もわからず不合格通知を受けてぽかんと座る

　　りりこという面積を切り取らないで立体に糸を巻かないで（悲鳴


心臓に刃あてればつめたくてみどりのどろがあふれる、はなれて


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・・・これはもう毒の詰まった砂袋見分けがつくはずないので見ないで

　　あたたかい水に棲んでたあの頃の「くまのまーく」をつける、泣かない

"さよなら"をおぼえるために何度でも自分の腕に文字を書いてる

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・
・

いくつもの別れをなぞり星月夜 死よりも遠くさよなら、りりこ




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歌は飾る。歌はすべては語らない。
でも、歌は嘘をつかない。・・・たぶん。

これを最後にします。

2014.01.18修正メモ
りりこという面積を切り取らないで立体に糸を巻かないで（声

短歌ドリル ―五線紙―

1. 贈り物を手渡すようにおはようをこれから毎日言えたらいいね

2. 宇宙から来たのを悟られぬように手を痣にして打つタンバリン

3. ちぎれ雲スマホかざせば降りてくる冬を分け合うあてはないけど

4. 五線紙にていねいに書くト音記号　みんなとうまく響けるように

5. 熱も意味も未来もぜんぶ欲しかった⇔一緒にいればそれで良かった

6. 歩道橋を渡っていこう冬空に落書きしてく幼い音で

7. （G音は潔癖すぎる）（D音は優柔不断）（全休符）（タイ）

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7首。おんがく。

朝

朝が朝が
かがやける朝が
朝が私を殺しに来る

清冽な酸素は喉を刺し
鋭角の光は気道を圧す

　おまえはなんてみっともないんだ

そして

　ころすにあたいしない

太陽は的確に心臓を突く

朝よ朝よ
かがやける朝よ
朝よ私を殺しに来い

惰弱さよ　盲目の蝶よ
若葉のようにひととき燃えよ

　おまえはどうしてひきょうなんだ

そして
　
　いきるにもあたいしない

陽光は凶暴に埋め尽くしていく
届かない救いをぶらさげ

朝よ朝よ
かがやける朝よ
早く私を殺しに来い

RSSリーダー設置しました

詩ブログ界にはちょうどいい感じのRSSリーダーというか、
リンク集がないような気がして作成してみました。

自分のお気に入りのサイトを貼って行きます。
リンクさせて頂いた方で万一不都合がある場合はご連絡ください。

ブログにRSSリーダーをくっつけるのが流行って、
人の行き来がもっと活発になったらいい。

表示方法など考えて行きたいと思います。

ヒュージオセロ

やつらは集まって
こっちのほうを指差してる
あいつは変わってる
あいつはわかってない
どうして信じていられるんだ
見えている関係性がこの世の全部だって
僕は思った
反転させてやる いつかすべてを
白を黒に 君を僕に
全部が同じになって
ゲームセットだ

あるとき僕は君が好きで
あるときはいなくなれば良いとか
簡単に揺らぐ
ヒュージ オセロ
牡牛座 子羊座
君らの目にはどんな絵に見える

寄り添っても寄り添っても
ただ一点で触れてる
青緑の盤面の上

俯瞰するものには同じだろう
みんなが避けていくあいつも
無邪気なあの子たちも
ヒュージオセロ　白を黒に
すべてを反転させるために
僕はどのマスに立てばいい

東経135°

動物園のパンダにしたって
たまには凶暴な気分になるんだ