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another morning

生きるように、綴ること。綴るように、生きること。

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ブタイウラ

華奢な金属で吊られた
幾層もの赤いびろうど
しがみついたライト
呼吸整える小さな星たち

極小の太陽の下交わされる
小人たちの切迫した囁き
壁を走るロープ
生かされるときを待っている種々の

あれほどに唯一絶対の世界が
これほどに危ういバランスの上に
数知れぬ意思の努力の上に
立っているのだと誰が思うか

あれほどに華麗幻惑の世界が
これほどに大きな擬態の末に
小さなものたちの決意の末に
立っているのだと誰が思うか

その反語にプライドを込めて
美しさに生の中の生を燃やす

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劇薬レストラン

きらきら美味しいお料理を
白いお皿でほおばって
陽気でお洒落な成功者
独演会は甘い罠

なりそこないのレッテルが
優しい速さ降り注ぐ
わたしビニ傘振り回し
剥き身で油にダイブした

ちゃっぽん!

うそうそだって本当は
丸いテーブル飛び降りて
黒い素敵な服を着て
目指せ人間一等級

なりそこないの免罪符
実は欲しくてしょうがない
「どうせわたし」と言えたなら
あとは流しに帰るだけ

ちゃっぽん!

黒い素敵な服を着て
目指せ人間一等級
そして見つめる誰かのグラス
ここは劇薬レストラン


…ぴっちゃん!

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ふと思い出した昨日の出来事

エレベーターで5階へ
駅前のビルの5階へ
ドアが開いたら
がらんどう

事務所は引っ越した?
でも、看板の明かりはついてた
そんなことより
ここで踊ったら大声を出したら
愉しそうだな

先月は明るかった5階は
剥き出しの壁の5階は
ドアが開いても
まっくらけ

いや、それは正確じゃない
外の光があるから
そんなことより
ここで走ったら逆立ちしたら
愉しそうだな

エレベーターの扉は
乗客がいなくなったと思ってか
目の前で閉じてしまい
また ただの箱
さっきまでどこでもドアだったのに

ああ、そうだ用事だ
事務所はどこだっけ?
聞いて探しに行かなくちゃ

エレベーターで1階へ
エレベーターで異界へ?
外は夜 
今日のところは
満足

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交差点

開いた彼の窓の向こうは 帰る場所
夕暮れは靴音も音楽になり 傍観者
青い灯がついて窓を閉じ動き出す波
なけなしの涙 くしゃりと零れた

そしてかたんことん 400センチ
羨ましい世界を載せて山手線が行く

彼らが孤独でない保証はないし
わたしが幸福でない証拠もないが

 宿題忘れの居残りで
 ゲームの話に交じれない
 赤がついてもぼんやりと
 青がついてもぽつねんと

かたんことんたった 400センチ
窓を閉じた彼はもう列車に乗ったろう

彼の場所が明るいとは限らない
わたしの家だって暖房はあるのだが

 考えなしの失策で
 まだまだひとりレベル上げ
 赤がついてもぼんやりと
 青がついてもぽつねんと

かたんことんいつか 400センチ
あれに載ってホンモノの帰路につきたい

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ひもvs大王

甘えでなく曝け出そう
わたしのヒトカク
肥大した自己主張からまって
解くにも先っぽが見つからない

さぁ 未来の大王
ばっさりやってくれないか

中身が透明じゃなくても
それが ヒトカク
目を背けたくなるようなものでも
カツンと手ごたえがある

さぁ 「未来」の大王
器を見せてくれないか

広大な時間と生活と風景を
手に入れなおすんだ

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プロフィール

HN:
かるら
自己紹介:
秋山生糸/かるら。1985年生まれ。女性。ブログを通じていろいろな方々と交流していきたいと思っていますので、コメントなどぜひお気軽に残していってください。
2013年12月より短歌1日10首目指して更新中です。

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