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another morning

生きるように、綴ること。綴るように、生きること。

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つながり

君の体が

千の偶然の結果生まれたに過ぎないとしても

その心臓は

万のいのりによって動かされているのだ

ヒトという生物のひたすらな試行錯誤

それぞれが命を懸けた試みによって育み目指してきた

その夢を

君が今 受け継いでいるのだ

耳を澄ませ

全身を巡る血液に乗って

凝縮された過去の願いが響くだろう

幸いに生きよと



君の前に生まれ死んだいのち

思考するモノとして生まれた人々から

君に託された夢の中身

自分自身を見つけ 全うすること



君の魂が追うべき

幾億年の夢だ

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くものす(大分昔の)

汚れて欠けた街灯の笠に君の宮殿
手が届かないほど高く
触れられないほど脆く
汚れて欠けた街灯の笠に君の宮殿
夜深まるほどに円やかに
闇濃くなればかろやかに

君は光を独り占めして
何かを待つようにして
そこに そこに そこに


黄ばんだ白の街灯の夜に君の宮殿
ただれた風の街灯の夜に君の宮殿

美しいものはあるのだと君は
いつもそこにあるのだと君は

汚れて欠けた街灯の笠に宮殿
僕らの最後の秘密の逃げ場所

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植物

案山子の君が
悪い幻想を追い払って
安穏と水を吸う緑の私
でも知っている
君がそこに立っているのは
足が一本だからじゃない
君の頭は藁だけど
覚悟ができている

おおきく おおきく 伸びよう
刈られたりせず たおれたりせず
天まで届き 君を包むよ

案山子の君が
群がる現実追い払う
腕を伸ばし光を浴びる
Photosynthesisで夢をつむぐ

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自我

怪物と向き合う
そいつの歯が 身の毛もよだつ爪が喉が
わが身の傲慢さを冷酷さを
塵に返すことを夢想しながら
わたしは怪物と向き合う
そいつが裁きを降すのを待ちながら

それは醜悪な姿をした わたしの正義
声に混じる腐臭が 呼び寄せた

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ことばあそび

仲間から私だけ脱落できないとか
他になにもできないとかじゃなく
ただそれをしなければ
生きているって言えないんだ

言葉を食べてメロディーを息して
血液にのせて駆け巡らせる
わたしの心を生かす仕掛け
この体は叫ぶためにあるんだ

夢の中さえイメージが渦巻く
吐き出さなければ病気になる
音と文字の発明者に乾杯だ
なかったら四六時中雄叫びをあげてた

王様の秘密をうたう葦も
幸せだったと思うんだ
黄昏の国の歌う奴隷に
気がつくと憧れている

拙いことは知っている
それでもわたしの言葉なんだ
他の誰でもない
このわたしが歌うんだ
生きることも何もかも
それですべて認められる

このために生まれたなんて言わない
傲慢になれず思い込めもしない
ただこれをしなければ
ここに在るって言えないんだ

ゆるしてね
いろいろなものを犠牲にしても
やくたいもない言葉遊びを
もう一生つづけていたいんだ

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プロフィール

HN:
かるら
自己紹介:
秋山生糸/かるら。1985年生まれ。女性。ブログを通じていろいろな方々と交流していきたいと思っていますので、コメントなどぜひお気軽に残していってください。
2013年12月より短歌1日10首目指して更新中です。

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