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another morning

生きるように、綴ること。綴るように、生きること。

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Cirrus 10

電子分解された秋という季節
#00FFFFで色を語る
君ははるか成層圏で手を
巻雲のように最後の声がたなびく

-CirruS-

つまらない感傷だと
一笑に付してほしい
ピコピコと騒ぐ信号機の
寂しいメロディーのせいだと
けれど私たちのCyanは
黒の電線で区切られているのか
繋がれているのか

今年初めての北風に運ばれてきた
枯葉と灯油の燃える匂い

この夏をどうしても無理だといって
年下の女の子が命を絶った
秋はちゃんとくるのに
透き通った翼に乗ってしまった

駆け足で過ぎていった夏
次の仕事の締切日と
昼休みの終わり時間を気にしながら
8.15も9.11も思い出さず
迎え火のひとつも炊かなかった

-CIrrus-

目に痛い空を刷毛でかくして
地下鉄の入口へ急いでいる
去っていったものたちが
あそこで待っている気がするのだ

ああ

長袖の肩がもう寒い

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うたたね

ひかりがあふれる
結晶化する
午後、

わたしがわたしであるから
あなたに会えた
ジャンプでもしたい気分だ

世界がこんなだったから
あなたに会えた
星の頭をなでてあげよう

うたたね

覚醒し拡散する自我

生きていること

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腐乱死体のメランコリ

ぼくは腐った死体
ストーブの前
60キロの血と水を
持て余してる

おなかは温まって
たくさんの微生物(いのち)になって
溶けていく
60キロの孤独

漂う臭気になって
旅をする
金属の扉を抜けて
気流に乗って

見つけてよ
部屋の隅から
ほこりと髪の毛


生きた証

何にもしたくないと
携帯を無視し続けた

ねぇ

ぼくだけど

いまさら、と、なじられて
今だから、と、泣き笑いして

腐った死体の
腐った 手
床にしみこむ
夢と未来

見つけてよ(でも、見ないで)

わかってくれるかな
君は

(60億の狂気の 贄になる)

腐った死体
60キロの血と水の
重く 熱く 臭かったこと

こんなにも
苦しかったこと!!

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「空気を読め」

そこに書いてある透明な文字を
読み取ろうとして目を凝らした
何か きらきらした
何か 痛そうなものが
ある気がして
歩けなくて
棒立ちの姿勢のまま

誰かの気持ちが書いてある
どうすればいいか書いてある
それは魔法の脚本らしい
みんなには見えているらしい

投げつけられた言葉は
かくれた物語の暗い一部で
たぐりよせた先にきらめく
めでたしめでたしがあって
きっとあって
見えないだけで

書いてある透明な文字を
読み取ろうとして目を凝らした
涙が浮いても
見えるのは百億の色とかたち
そのものであるだけの色とかたち

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透明な膜に覆われている

ばかやろう

怒鳴られてはっとした




世界に


さわれたみたいだ

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プロフィール

HN:
かるら
自己紹介:
秋山生糸/かるら。1985年生まれ。女性。ブログを通じていろいろな方々と交流していきたいと思っていますので、コメントなどぜひお気軽に残していってください。
2013年12月より短歌1日10首目指して更新中です。

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